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肝臓由来のタンパク質「アクチビンB」が糖代謝を制御する新たな仕組みを発見
――糖尿病のすべての病態を改善できる治療薬開発への期待――
国立健康危機管理研究機構
東京大学
発表者
植木 浩二郎(国立国際医療研究所 糖尿病研究センター センター長)
小林 直樹(国立国際医療研究所 糖尿病研究センター 分子糖尿病医学研究部 上級研究員)
発表のポイント
- TGFβスーパーファミリーのひとつであるアクチビンBが肝類洞内皮細胞において産生され、全身の糖・エネルギー代謝を制御することを発見しました。
- アクチビンBが肝臓のFGF21産生を亢進させてインスリンの効きを改善し(インスリン感受性)、肝臓でのグルカゴンの働きを阻害して空腹時血糖を低下させ、二次性に増加したグルカゴンがGLP-1受容体を刺激してインスリン分泌を増加させ食後の血糖上昇を抑制することを明らかにしました。
- 肝臓でアクチビンシグナルを活性化する薬剤を開発できれば、一剤で糖尿病のほぼすべての病態を改善できる治療法を実現できる可能性があります。

- 詳細は以下のファイルをご覧ください。
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