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動物モデルを用いた新型コロナウイルス
半生ウイルスワクチンプラットフォームの確立
東京大学
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所
発表者
河岡 義裕(国立国際医療研究所 国際ウイルス感染症研究センター長)
発表のポイント
- ウイルス粒子を構成する4つの構造蛋白質のうち、EおよびMをコードする2つの遺伝子を欠損させたΔEMウイルスを作製した。
- このΔEMウイルスは感染性ウイルス粒子を産生しない半生ウイルスであり、経鼻接種可能な半生ウイルスワクチンとして応用した。
- ΔEMウイルスワクチンで誘導される免疫は、感染局所においてS蛋白質特異的IgA抗体、SおよびN蛋白質に対するT細胞応答を誘導し、起源株を基にしたワクチンであるにもかかわらず、抗原性が大きく変化したオミクロンXBB株に対しても、肺のみならず鼻でのウイルス増殖も抑制した。よって、本ワクチンは重症化を防ぐのみならず、ウイルスの伝播も抑制するワクチンとなり得ることが示された。

- 詳細は以下のファイルをご覧ください。
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