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C型肝炎治療「後」の不安に遺伝子から挑む—— SVR後肝発がんの“見えないリスク”を示す遺伝子多型を特定
北海道大学病院
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所
発表者
杉山 真也(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所 肝炎・免疫研究センター テニュアトラック部長)
研究成果のポイント
- 日本の15施設から集積した500例超のデータを用いたゲノムワイド関連解析(GWAS)で、rs4778350とウイルス排除(SVR)後肝がん発症の有意な関連を同定した。
- rs4778350 AA型の患者ではSVR後発癌がオッズ比5~6倍相当のリスク上昇を確認した。
- SVR後発癌機序の手がかりを同定した:リスク側のAA型でノンコーディングロングRNAであるPWRN4発現が上昇し、細胞増殖・遊走・浸潤が促進される事を明らかにした。
- アレル頻度は人種差があり、東アジアではAA型の割合は相対的に低いものの、欧米やアフリカでは高い傾向であった。
詳細は以下のファイルをご覧ください。
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