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JIHSが初期開発、日本発抗HIV薬をFDAが承認

2026年4月27日
国立健康危機管理研究機構


 4月21日、日本発のHIV-1感染症治療薬「イドビンソ®配合錠(一般名:ドラビリン/イスラトラビル水和物)」 (以下『イドビンソ®』)が、アメリカ食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration)(以下、FDA)に承認されました。
 本剤は、本年3月6日に、ウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症成人患者を対象とした2つの国際共同第3相試験の結果に基づき、メルク社が世界に先駆けて日本で初めて製造販売承認を取得しています。イドビンソ®配合錠は抗レトロウイルス療法*1における画期的な治療薬としてアメリカで5月11日以降、薬局にて入手可能となる予定です。
 その主成分であるイスラトラビルは、国立健康危機管理研究機構(JIHSジース)国立国際医療研究所 満屋 裕明所長の研究グループがデザイン・合成・開発して、米メルク社に導出したものです。*2
 
 HIV感染症は、適切な治療が施されないと重篤な全身性免疫不全により日和見感染症や悪性腫瘍を引き起こします。日本では、HIV感染者およびエイズ患者数の年間新規報告数は890件(2025年)、累計で37,261人(2025年末現在、凝固因子製剤による感染者を除く)とされています*3
 メルク社のエリアヴ・バー博士は、「HIVに感染した成人の健康ニーズは時とともに変化しており、イドビンソ®は臨床医にHIV治療の新たな選択肢を提供します」と述べています。*4 また、満屋所長は「私たちが幸運にも開発に成功した、新規作用機序を有するイスラトラビルを用いた革新的な治療の選択肢を、HIV感染症と共に生きる方々にお届けできることになったのを大変嬉しく思います。」としています。

【参考】
*1 引用元:エイズの原因ウイルスHIVに対し、複数の抗ウイルス剤を併用する治療法。

*2 強力で長時間作用型の新規エイズ治療候補薬・islatravir(EFdA)の開発とNCGMにおける臨床研究|国立国際医療研究センター研究所

*3 引用元:FDA Approves Merck’s Once-Daily IDVYNSO™ (doravirine/islatravir) - Merck.com

*4 引用元:厚生労働省 令和7(2025)年エイズ発生動向年報



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危機管理・運営局 広報管理部
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